11:30


 二時間目は数学。
 まぁ、順当な科目並びだと思われる。
 幸いだったのが、次の試験監督も彼女だったって事。
 彼女。
 どうやら、『ひき さやこ』と読むらしい。
 河野に教えてもらったので確実だ。
 俺の名前もたいがい珍しいと思うが、彼女のも十分珍しいだろうな。
 俺は先ほどの女神に唇の感触を思い出していた。

 理性と戦いながら、試験開始。二時間二十分経過。